【開業者の声】常陽新聞株式会社

土浦まちなかで開業した方々にインタビューし、お伝えしている、土浦繁盛記「開業者の声」シリーズ6回目は、常陽新聞株式会社 土浦支局 支局長・編集制作局 整理 深谷隆則様にお話を伺ってまいりました。

 

■ 常陽新聞株式会社 土浦支局(本社:つくば市)

         支局長・編集制作局 整理:深谷隆則様 

2015年2月開業:土浦市川口1丁目

 
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★ 事業内容とセールスポイント

つくば市・土浦市を中心に県南地域を対象とした地域紙(日刊新聞)を編集制作・発行しています。土浦に拠点と記者を持つことで、地域住民の知りたい情報を密に収集し、きめ細かく発信することが可能になり、また住民の発信したい情報を地域へ伝えることで貢献にもなると考えています。土浦のまちや人を肌で感じながら、すぐそばで、側面から応援できる紙面づくりは、人との距離を短くする役目を果たせると思います。

 

 

★ 土浦の中心市街地に拠点をもち気づいたことなど

つくばと土浦では、当然、まちの成り立ちも歴史も異なります。土浦で生まれ育った私はそれぞれの変遷を見てきましたが、大型店舗に車で行くスタイルが多い現在のつくばに対し、商都といわれた土浦は昔からの小売店が軒を連ね、横のつながりの中で商店街を形成しているまちとも言えます。つい、つくばの発展に注目しがちですが、見方によっては、車がないと行けないところには問題点もある。それなら土浦は、車に頼らずに買物ができることを魅力にしてはどうか。そのためにも、「ここにしかない何か」を持つ店が求められ、たとえ数店でもそれがあれば地域全体をも潤おすことにつながるのではと感じています。また、「土浦は吉祥寺になれ!」とは私なりの持論ですが、駅から井の頭公園までの動線は各店舗への玄関口であり、まさに人の流れをつくる基盤になっています。そこを歩くことがまちの発展に大きく関わっている実例だと言えます。

 

 

★ これから開業する方にひとこと

土浦は、すでにまちとして形成されているので、業種と商売のしかたによっては何かしらプラス要因が見えてくる可能性を感じます。支援金でチャレンジし、メリットを見つけて活かすのも一つの方法だと思います。支局の目の前にあるモール505は、築後30年経ても外観の傷みが少なく、荒れや古さを感じさせない手入れの良さを感じます。いつ、開業者が現れてもすぐに使っていただけるという気持ちが伝わってきますね。ないものねだりではなく、今あるものを使わなくてはもったいない、と思わせられる空間であり、それが歴史ある土浦という場所なのかもしれません。

 

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*注記:常陽新聞は、約60年前から土浦を拠点に日刊新聞を発行していましたが、3年前に会社整理、2014年2月から現社が「常陽新聞」の題字を承継し、新創刊しました。