【特集】いま、まちが大きく変わる! ~サイクリストたちの玄関口・土浦

2020年2月14日

いま、まちが大きく変わる!

〜サイクリストたちの玄関口・土浦

 

駅前に来た市役所と図書館

2015(平成27)年9月、土浦市役所が土浦駅前の旧商業ビルに移転、県南生涯学習センター、観光情報物産センター、スーパーマーケット、百均店、飲食店なども同ビルに入るなど、利用者にとっての利便性を高めたほか、バリアフリーの出入口やガイダンス付きのトイレ、会議場などの補聴システムや補助犬用トイレなどを設置し、大幅なリニューアルを果たした。1〜2階フロアの一角には誰でも自由に利用できるテーブルや椅子を置き、市役所閉庁時でもゆっくり寛げるスペースとなっている。2階の外には駅前ロータリーを眼下にペデストリアンデッキが整備され、地上の通りを渡らずとも駅や図書館に直行できる。

その図書館は2017(平成29)年11月、駅に隣接する再開発ビル「アルカス土浦」に移転してきた。ICタグによる自動化書庫を導入し、人の手による検索などからの時短化および自動貸出機の活用が実現した。また、曜日限定ながら託児サービスも提供している。専用駐車・駐輪場を用意し、館内に設えた市民ギャラリーでは様々な作品展示などが行われ、多くの市民が集まる空間として活用されている。

 

 

「PLAYatré TSUCHIURA(プレイアトレ土浦)」は日本最大級のサイクリングリゾート

フランス語に由来する「atré(アトレ)」は「魅力」を意味する。「PLAY」と組み合わせることで「遊べるアトレ」「楽しむアトレ」を表し、「モノを売る駅ビル」から「コトを発信するエキビル」をコンセプトに、2018(平成30)年3月、土浦駅ビルの商業施設としてオープンした。霞ヶ浦や筑波山など景観や地形、資源に富んだ環境を活かして整えられた「つくば霞ヶ浦りんりんロード」は、今や国内外有数のサイクリングコースであり、国が指定する「ナショナルサイクルルート」に選ばれ、県内外から多くのサイクリストたちが訪れている。いわば、その玄関口である土浦駅に直結するアトレには、全国初の駅直結型サイクリング拠点「りんりんスクエア土浦」を開設、レンタサイクルやショップ、メンテナンス機能を充実させた。また、各種飲食、スウィーツやベーカリー、リカー販売、本屋などのフロアを用意したほか、学習や休憩スペース、授乳室なども提供している。

 

さらに、2020(令和2)年3月には、時代の最先端を行く星野リゾートが「居酒屋以上 旅未満 仲間とルーズに過ごすホテル」をコンセプトとする新プランド「BEB(ベブ)」のサイクリングホテルを上階にオープンする。このホテルを含め、アトレ館内はすべてサイクリスト向けに設計され、自転車の持ち込みが可能。各フロアには駐輪スタンドが用意され、安心して買い物や食事ができる。駅東口の霞ヶ浦湖畔には「りんりんポート土浦」もあり、トイレやシャワールーム、メンテナンススペース、大駐車場を整えた休憩空間になっている。ちなみに、ナショナルサイクルルートは地域創生のためにソフト・ハード両面から一定の水準を満たすルートを国内外にPRするもので、現在のところ日本では「つくば霞ヶ浦りんりんロード」と「ビワイチ」(滋賀県)、「しまなみ海道サイクリングロード」(広島県)の3ヶ所のみ指定されている。土浦はいま、世界に誇るサイクリングロードの玄関口となった。

 

チャンスを活かせるまち「土浦」

行政機関や文化施設、サイクリング拠点に特化したエリアとして軌道に乗り始めた土浦駅ビルおよび周辺地域だが、西口、東口ともに新たなマンションが建設されだした。いずれも駅まで徒歩3分圏内という好立地は首都圏通勤者にとって高い利便性を持つ。同時に昨今は、サイクリング環境と各種ケアが行き届いた土浦そのものが、サイクリストや観光客たちにとって、またはサイクリストたちを対象とする商業者にとって、非常に魅力的な場所として浸透してきている。人が増えれば消費も増える。城下の面影残るまちでの買い物にも足が向き、いろいろな商品にニーズが高まることも予測される。土浦市は中心市街地活性化に向けて、指定エリアにて新たに開業する事業者に補助金制度を設けている。サイクリングによってグローバル化しつつある土浦は、住むにも、商売をするにも、絶好のチャンスを活かせるまちになるだろう。

 

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