【開業者の声】ファッションT’s

「土浦市中心市街地開業支援事業」にて、実際に支援補助金を活用された方々からメッセージをいただきました。

 

■ファッションT’s

代表:小野早苗様

2015年2月開業:土浦市桜町1丁目

 

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★ 事業内容とセールスポイント

婦人向けの洋服・小物などを販売しています。主に都内または大阪から仕入れますが、県内ではうちにしかないという品揃えにするため、探して探して探しまくります。

 

★ 土浦の中心市街地に出店した理由

店名の「T」は夫の名前の頭文字、「s」は私のです。ここに店舗を構える前にも土浦市内で25年間、服飾販売業に従事してきましたが、中心市街地への新たな開業にはやや足踏み状態。そんな私の背中を押してくれたのが夫でした。市役所が移転してくる駅近に場所を見つけたことも大きな要素ですが、何より市の補助金支援が魅力的でした。

 

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★ 開業して気づいたこと〜取り組んでみたいこと

開店当初はお客様が来なくて不安でしたが、入口のドアを思いきって開け放ち、行き交う人々にお声かけをしていると、「あら、あなただったの?」と知人たちに会う機会が増えてきました。今では一人になったことがないくらい、いつも店内はにぎやか。テーブルと椅子を置いて、近隣の方たちとも気軽にお茶を楽しんでいます。東日本大震災でいわき市の実家が被災した時に、親類など11人が土浦に身を寄せてきたのですが、膨大に必要な食糧や燃料などを友人知人が快く調達してくれたことも、今の私を支えています。苦しい時に助けてくれる人がいるというのは、本当にありがたいこと。土浦はそれを実感できるまちです。その時の親類から届く山菜などを皆さんにおすそ分けしたりしながら、常にお互い様という気持ちで過ごしています。

今後、もし可能であれば訪問販売にも挑戦してみたい。施設などにいらっしゃる方、なかなか休みがとれない方から、「来てくれれば買いたい」という声が届くからです。若い頃からお洒落だった母も現在は施設にいるのですが、お気に入りの服装を見ると目の輝きが違います。ネット販売にはない、人とのつながりを感じられる瞬間です。

 

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★ これから開業する方にアドバイスを

自分の仕事が好きでしているのなら、できるかできないかではなく、やるかやらないか、だと思います。自分に自信をもってほしい。私も開店当初は心が折れそうになったけど、仕事が、そして人が好きだから続けられています。このまちの人情も、まだまだ捨てたものではありません。「人」は、人生でも、仕事のうえでも、大きな財産です。